012:並んで  宴 -en.-

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※画像クリックで 『 開 宴 』



浮き世酒  酌み交したるは  狐狸こりうたげ


※1 中国語での『狸』は、タヌキじゃなくて「山猫」のことを指すらしいよ!
※2 彼岸花の別名のひとつには、「狐花(キツネバナ)」というのもあるらしいよ!!


…冒頭から軽くトリビアを披露したところで(笑)、
今回も約一年振りの『100のお題』、12題目は
「並んで」という事で、我が家の「狐狸」コンビ。
実は一度は描いてみたかったツーショットです。


オリエンタルな作風は、従来の「-en.-」シリーズ
「艶」「焔」から継承しつつ、今回は『大和絵』の
要素も織り交ぜて、より『和』の側面を強調して
みました。雅やかな雰囲気が出せているかな。

背景は「四季絵(※)」の形式を採っている…よう
に見せかけて、あえて配置をごちゃ混ぜにする
事で、ここが『現実離れした世界=(彼らの棲む)
魔界』である、というのを間接的に表しています。
(※「四季絵」=一枚(あるいは連作)の絵の中に
「春夏秋冬」の要素を順番に描いて、季節の移り
変わりを表した絵画。↑「順番に」描くのが大事)

所々に入れた「和柄」を選ぶのも楽しかったよ。
ちなみに左下の模様は『七宝つなぎ』と言って、
七愉陀の「七」と掛けてあるんだよ。(トリビア)


最終的に、人物よりも背景に時間を費やす羽目
になったのは言うまでもないよ!!(ですよね)


線画・着色:2015.06.21 [CLIP STUDIO PAINT]